~もんじゃの神様の導き
不安感満載のはじまり
今回も仕事の都合で、三田で店を探すことに。
探すといっても、知ってるのは、あと一件しかない。
以前昼もんじゃに失敗した「文字屋」。
昼のときの味かげんとか、エレベーターの変なにおいとか、
ビルの他の階は、パブ(しかも老人向け!)だったりとか、
いろいろ不安な点はあった。でも、ネタになればいいかと。
そんな諦めにも似た気持ちで店へ向う。
店に入ると、すでに二組が食事中で、一組分の食べ終わった鉄板があった。
まったく誰もいないことも覚悟していたのだが、意外だった。
まず、やがたんは生ビール、はやっしーはコーラを注文。
コーラが炭酸抜きだったようで、爽快感ゼロ。とのことだった。
多分、ペットボトルで買って出していて、あまり注文されずに日が経って、
しかも残り最後の方だったのだと思う。
とはいえ、今回はこんなことでもネタになればいいか、と思った。
弁慶弁慶のひみつ
ちなみにここの店は、弁慶&弁慶だった。(105)
あれれれ?と思ったけれども、
この組み合わせが、後に威力を発揮することになろうとは
思いもよらなかった。
名物「目玉焼き」は、朝の味
もんじゃは文字屋玉(多分ノーマル)にツナトッピングにするとして、
その他、サイトを見て気になっていた、「目玉焼き」を注文。
焼く前の見た目はいいとして、一体これはどう食べろというのだろう。
千切りのキャベツがしきつめられた皿に、
ソーセージと二つのタマゴで顔を作っている。
口の下に、何故かししとうが置いてあるのだが、
これは何なのだ?「口の下」としか言いようがない。
ちょっと迷ったが、全部混ぜて焼くことにする。
焼きあがると、ふわふわの卵焼き、というかんじ。
しかし、思ったよりもおいしい。塩、こしょうで食べるのがいいかも。
おばさんがマヨネーズとケチャップを持ってきてくれるが、
マヨネーズはなぜかあまり主張が無い。
ケチャップをかけたら、朝のオムレツみたいになった。パンがほしい。
まあしかし、具の「なんだかな?」感からすると、意外と美味しかった。
しかし今だに、一体あの食べ物は何だったのか?といわれると、
「顔」としか言い様がない。
思ったより少ないツナの油
続いて、ツナトッピングのもんじゃを焼く。天カスも入ってるし、
ツナも油がありそうなので、油をひかずに焼いてみる。
しかし火が強いせいか?焦げるのが早い。
一箇所をほじくるのに一生懸命になっていたけど、ふと他の方面を見ると、
どんどん焦げていた。
あまり油も出なかったようす。
一律に、「○○は油をひかない」と丸暗記するのではなく、
もっと具そのものの油加減を見極めるべきだった。
焦げて、急いで食べてせわしなかったけど、
ツナもんじゃは、塩気があって美味しかった。
むむ?意外とこの店、悪くないかも?
絶品!目から鱗のしゅうまい風味お好み焼き。
最初に目玉焼きも食べたし、今日はあんこ巻きも食べなきゃいけないので
ここらで終わりにすべきか?とも思ったけれども、
なんか物足りないので、もう一枚。
ぎょうざ風味にひかれるが、まだ仕事も残っているので、
しゅうまい風味のお好み焼きを注文。紅ショウガをトッピング。
具はこまかく、まぜまぜ状態。なぜかモチがついてくる。
そして、ごま油をひいてくれる。
「カラシしょうゆでお召し上がりください」と皿をおいていく。
いろんな点が、なんだか普通と違う。
具が細かいせいか?なかなか固まらない。いつまでも固まらなくて、
ひっくりかえすのも、一苦労だった。ちぎれるかと思った。
それにしてもなかなか焼けない。というか、固くならない。
世界にまで広がる、もんじゃへの展望
焼けるのを待つ間、今後の展望などをいろいろ語りあう。
・まずは、日本のもんじゃ同好会(きっとあるはず)に参加。
でもそれまでに腕を磨く。はずかしくなくなる位まで上達したら、参加する。
・きっと、同好会には、いろんな知識や技を持った人がいるはずなので、
そこでいろいろ吸収する。
・その中で、日本一を目指す。
・世界で、もんじゃに似た食べ物は無いか?探す。
そして、それを食べにいく。
・もんじゃ世界制服、を目指す。
夢は、世界にまで広がった。先はまだまだ長い。
もんじゃの神様の導き
さて、やっと焼けた、というか、一向に固まらないので、いつ焼けたことになるのか
よくわからないのだけど、そろそろいいだろう、と食べてみる。
まだやわやわだけど。
そして、これが、なんと!びっくりするほど美味しかった。
このやわやわ加減までもが、絶品。
感動しながらたべていた。
あとで店のおばさんに「美味しかったです」「あのやわらかさは、汁が違うんですか?」と聞いたところ、たまねぎの汁が出ているからだ、と言った。
確信犯的にやっているのかも。なかなかできる、この店。
そして、ちょっと前まで、この店を甘く見ていた自分達を、反省した。
以前、ここでお昼を食べたときの帰り際、
「ここは、もう無いな」
と言っていたのだ。何ということ!。
このとき、もんじゃの神様の声が聞こえたようだった。
(姿は、初回に合ったとなりの席のおじさん)
「店の良し悪しは、昼間では、わからないよ」
もし、いままでのことが何もなく、いきなりこの店に来たら、
ここまで感動しなかっただろう。
そして、この前の、昼の思い出がなかったら。
この店のビルやエレベーターがこんなんじゃなかったら。
三田での店が、ここが最初じゃなかったら。
全て、今回、このタイミングでこの店に来たのは、
もんじゃの神様が、私達にいろんなことを教えてくれるためだとしか思えない。
しかも部活動開始1ヶ月めなのだ。
私達は、ちょっとばかり慣れたからといって、少々わかった気になっていたが、
実は、全然わかっていなかったのだ。
それが、いまこの店に来て、わかった。
「かっこいい」と思わず声が出た、おばさんのヘラさばき
もんじゃが終わったところで、おばさんが鉄板をきれいにしてくれる。
この、掃除用のヘラは、実によく取れるものだ。
「あんこ巻きは、油このくらいで大丈夫」と言って立ち去ろうとするところ、
「あの、どうやって焼くんですか?」と聞くと、
「焼きましょうか」というので、お願いする。
おばさんは、慣れた手つきで汁をかき混ぜ、まあるく一枚のクレープ状の生地を焼き、
生地が生焼けのうちに、真ん中に一本列にして、あんこを置いていく。
教えてもらわなかったら、混ぜてしまったかもしれない。
「混ぜちゃう人もいるわね」
でも、きっとこの焼き方の方がおいしそうだ。
おばさんはあんこを生地で巻き、
弁慶の2つ使いで、ささっとあんこ巻きを手際よく4つに切り分け、
皿においてくれる。
なるほど!
その華麗なヘラ裁きに思わず「かっこいい」と言葉が漏れるやがたんであったが、
さすが、具を入れる担当のはやっしーは、
「上の方から具を入れてるのが、すごいと思った」
と、二人とも、見る観点が違っていた。
すでにそれぞれの役割分担は確立されているようである。
そして、あんこ巻きであるが、
これが、めちゃくちゃうまい!。
生地のやわ感と、あんこしょっぱさと、生あたたかさとが
絶妙。
なんだこれは。
今後、毎回注文してしまいそうだ。
会計時には、WEBから印刷してきた10%割引件を使用。
おかげで、いっぱい食べたのに、安かった。
ああ。今回は、見くびっていたけど、思いのほか、三ツ星をつけてしまうと思う。
なんだかいろいろ衝撃的な、今回のもんじゃ活動でありました。
今日は、我らの成長の一つの山なのかもしれません。
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【参加者】
はやっしー
やがたん
【本日の教訓】
●油をひくかひかないかは、その具自体を見て、判断すること。
●店の良し悪しは、昼間だけではわからない。
●ヘラは、2枚使って、切る。
●具を落とすときは、高い位置から。
【本日の注文】
1.目玉焼き
2.文字屋玉・ツナトッピングもんじゃ
3.しゅうまい風味もんじゃ
4.あんこ巻き
飲み物(二人で)
生ビール
コーラ
ウーロン茶×2
合計:\3,320(10%引き後)
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文字屋
港区芝5-15-4フォーラム三田4F
TEL:03-5765-6545
営業時間
17:00~23:00
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